湘南にのみや・二宮駅前・歯科クリニック はら歯科クリニック

歯周病は「歯ぐき」より「骨」の病気です

歯周病は「歯ぐき」より「骨」の病気です

当院のホワイトニングについて

はら歯科クリニックでは、歯科衛生士によるオフィスホワイトニングを行っています。
痛みに配慮した施術で、自然な白さを目指します。

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歯周病は「歯ぐきの病気」ではなく「骨の病気」です|失った骨は戻らない、だから止める|二宮町の歯科医師が解説

「歯ぐきの腫れが引いたから、もう治ったと思った」
「痛くないので、通うのをやめてしまった」
「治療したら、かえって歯ぐきが下がって歯が長くなった」

歯周病について、二宮町のはら歯科クリニックでよく伺うお話です。

どれも、歯周病を「歯ぐきの病気」だと考えていると、自然に出てくる感想です。腫れや出血が治まれば治った、痛くなければ大丈夫、歯ぐきが下がったら悪くなった——。

ところが歯周病で本当に失われていくのは、歯ぐきではなく、歯を支えている「骨」です。この見方に立つと、治療の意味も、通い続ける理由も、まったく違って見えてきます。


歯を支えているのは「骨」です

歯は、骨に植わっている

歯は、歯ぐきに刺さっているわけではありません。あごの骨(歯槽骨・しそうこつ)に根を下ろして立っています。歯ぐきは、その骨の上をおおっているカバーのようなものです。

庭に立てた杭(くい)にたとえると、

  • 杭 = 歯
  • 地面 = 骨
  • 地面をおおう芝生 = 歯ぐき

という関係です。杭がしっかり立っていられるのは、芝生ではなく、地面のおかげです。

歯周病は、地面が崩れていく病気

歯と歯ぐきの境目にたまった細菌が炎症を起こすと、体はそれを防ごうとします。その防御反応が長く続くうちに、歯を支える骨が少しずつ溶けて(吸収されて)減っていきます。

歯ぐきの腫れや出血は、いわば入口のサインです。歯周病の本体は、その奥で静かに進む骨の減少にあります。

公益財団法人8020推進財団の調査(2018年)では、永久歯を抜く原因の第1位は歯周病(37.1%)でした。歯が抜けるのは、歯そのものが悪くなるからではなく、支える骨がなくなるからです。


減った骨は、基本的に戻りません

歯ぐきは治る。骨は戻らない

ここが、この記事でいちばんお伝えしたいことです。

  • 歯ぐきの炎症は、原因の細菌を取り除けば、落ち着いていきます
  • 失われた骨は、基本的に自然には元に戻りません

炎症が歯ぐきにとどまっている「歯肉炎」の段階なら、正しい清掃で健康な状態に戻ることができます(→歯ぐきの出血は「磨きすぎ」ではありません)。けれども、いったん骨が減り始めると、その骨は戻ってこないというのが原則です。

専門的な治療で骨の一部の回復を図る方法もありますが、行える条件は限られています。

だから、治療の目的は「止めること」

骨が戻らないのであれば、歯周病の治療とメンテナンスの目的は、

「元に戻すこと」ではなく、「これ以上減らさないこと」

になります。いま残っている骨を、できるだけ長く守る。それが、歯を長く残すことに直結します。

段階 骨の状態(目安) 自覚症状 元に戻るか
歯肉炎 炎症は歯ぐきだけ。骨はまだ減っていない 磨くと出血、歯ぐきの腫れ 正しい清掃で元に戻る
軽度の歯周炎 骨が少し減り始めている ほとんどない 進行は止められる。減った骨は戻りにくい
中等度の歯周炎 骨が根の長さの3分の1〜半分ほど減っている 歯ぐきが下がる、口臭、噛むと違和感 進行を止めることが目的になる
重度の歯周炎 骨が大きく減っている ぐらつく、噛めない、膿が出る 歯を残せないこともある

表の「自覚症状」の欄を見てください。骨が減り始めても、痛みはほとんどありません。骨が溶けること自体は、痛みを伴わないからです。


「治った」と感じる瞬間の落とし穴

腫れや出血が止まった = 骨が戻った、ではない

治療やクリーニングで歯石や細菌が減ると、歯ぐきの腫れや出血は落ち着いてきます。これは炎症が治まったということで、とても大切な変化です。

ただし、それまでに減った骨は、減ったままです。ここで「治った」と考えて通院をやめると、細菌がまた増え、残っている骨が再び減り始めます。

治療後に歯ぐきが下がって見えるのは、悪化ではない

「治療したら、歯ぐきが下がって歯が長くなった」というご相談は少なくありません。

これは多くの場合、悪くなったのではなく、炎症で腫れていた歯ぐきが引き締まり、減っていた骨の高さに落ち着いたということです。腫れている間は、歯ぐきが骨の減少を覆い隠していたのです。

歯ぐきが下がって根元が出ると、冷たいものがしみることがあります(→知覚過敏の原因と治し方)。気になる場合はご相談ください。

痛くない = 進んでいない、ではない

骨は、痛みを出さずに減っていきます。「痛くないから大丈夫」は、歯周病にはあてはまりません。


骨が減っているサイン

次のような変化は、骨が減ってきているサインのことがあります。

  • 歯が長く見えてきた
  • 歯と歯の間にすき間や、黒い三角ができてきた
  • 食べ物が歯の間に挟まりやすくなった
  • 前歯が少しずつ前に出てきた、すき間が広がってきた
  • 噛んだときに、歯が浮いたような感じがする
  • 口臭を指摘されるようになった
  • 歯がぐらつく

いくつか当てはまる場合は、一度歯ぐきの検査を受けることをおすすめします。


自分の骨を「知る」習慣

歯ぐきの検査の「数字」を聞いてみる

歯科医院の歯ぐきの検査では、歯と歯ぐきの間のすき間(歯周ポケット)の深さを測ります。

  • 3mm以内:健康な目安
  • 4mm以上:歯周病が進んでいるサイン

ポケットが深いところほど、その奥で骨が減っている可能性があります。検診のときに「深いところはどこですか」と聞いてみてください。数字で知ると、どこを丁寧に磨けばいいかがはっきりします。

レントゲンで、骨の高さを見せてもらう

骨は、目で見ることはできませんが、レントゲンに写ります。歯の根のまわりの骨がどの高さまであるかは、レントゲンで確認できます。

前回のレントゲンと比べて骨の高さが保たれているか。これが、メンテナンスがうまくいっているかどうかの、いちばん確かな答えです。

骨を守る、毎日の習慣

  • 歯と歯の間を清掃する:フロスや歯間ブラシで、歯ブラシが届かない場所の細菌を減らす
  • 出血をサインとして見る:出血は、炎症が起きている場所を毎日教えてくれます
  • たばこを控える:喫煙は歯周病の大きな危険因子です。しかも血流が減って出血しにくくなるため、進行に気づきにくくなります
  • 糖尿病を管理する:糖尿病と歯周病は互いに悪化させ合う関係にあります(→歯周病と糖尿病の深い関係)
  • 定期的にクリーニングを受ける:固まった歯石は、ご自身では取れません

二宮町・はら歯科クリニックでの取り組み

当院では、定期検診とクリーニングを保険診療で行っています。歯科衛生士が常駐しており、歯ぐきの検査やレントゲンで状態を確認しながら、歯石の除去や、磨き残しの癖に合わせた磨き方のアドバイスを行います。

検査の数字やレントゲンは、前回と比べてどう変わったかをお伝えするようにしています。減った骨は戻せなくても、残っている骨を守れているかどうかは、確かめることができるからです。

定期検診を兼ねたクリーニングの窓口負担は、3割負担の方で3,000円程度が目安です(お口の状態や検査内容によって変わります)。

「しばらく通っていない」「治ったと思ってやめてしまった」という方も、気にせずお越しください。二宮町・大磯町・平塚市からもご来院いただいています。


まとめ

  • 歯周病で失われていくのは、歯ぐきではなく歯を支える骨
  • 歯ぐきの炎症は治るが、減った骨は基本的に戻らない
  • だから治療とメンテナンスの目的は、これ以上減らさないこと
  • 腫れや出血が止まっても、骨が戻ったわけではない
  • 治療後に歯ぐきが下がって見えるのは、多くの場合悪化ではなく、炎症が治まったしるし
  • 骨は痛みを出さずに減っていく
  • 検査の数字とレントゲンで、自分の骨の状態を知ることができる

歯を守るとは、骨を守ること。今ある骨を、これ以上減らさないために通い続けてください。


歯周病が気になる方、歯ぐきの検査をご希望の方は

はら歯科クリニック

二宮駅北口徒歩2分|火〜土 診療

TEL: 0463-51-6644

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診療時間:火〜金 9:00〜13:00/14:00〜17:00(最終受付16:30)、土 9:00〜14:00(最終受付13:30)
休診日:日・月・祝

ご注意(禁忌・留意事項)

※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。
※歯周病の進み方や、治療・メンテナンスの効果には個人差があります。
※表の「骨の状態」は進行の目安です。実際の状態は、検査とレントゲンで確認します。
※失われた骨の一部の回復を図る専門的な治療は、骨の減り方や部位などの条件によって行えない場合があります。
※治療後に歯ぐきが下がって見える程度は、もともとの骨の減り方によって異なります。
※糖尿病など全身の病気がある方、喫煙される方は、歯周病が進みやすく、治療への反応も異なることがあります。受診時にお知らせください。
※窓口負担の金額は目安です。検査内容・お口の状態・負担割合によって変わります。
※歯を残せるかどうかの判断は、診察のうえで行います。

参考文献

  • 日本歯周病学会「歯周治療ガイドライン2022」
  • 公益財団法人8020推進財団「第2回 永久歯の抜歯原因調査報告書」(2018年)
  • 厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査」
  • 日本歯周病学会「歯周病と全身の健康」
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