電動歯ブラシと手動の歯ブラシ、どちらを使用されていますか？
どちらがいいのか迷われている方も、いらっしゃるでしょう。
むし歯や歯周病などのお口のトラブルを予防するためには、毎日の歯磨きが非常に重要です。
しかし、ただ磨くだけでは、しっかりと予防することはできません。
電動歯ブラシは、ひとつの選択肢としてお考えください。
どちらかがよくて、どちらかが悪いということはありません。
電動歯ブラシについてくわしく紹介しますので、ご自身に合うものをお選びください。
電動歯ブラシは毛先が自動で振動し、歯の表面についた汚れを落とします。
歯ブラシのように横に動かすのではなく、当てるだけで汚れを除去できるのが最大の特徴です。
一般的な歯ブラシと比較して優れている点を3つ、紹介します。
1.効率的に汚れを落とす
人の手では実現できないスピードで振動し、汚れを除去します。
そのため、短期間でしっかりと汚れを取り除くことが可能です。
電動歯ブラシの細やかな振動で、歯周ポケットの汚れを洗い流すことを期待しています。
効率的に汚れが落とせるため、歯並びが悪い方でもお口の中をきれいに保ちやすくなります。
2.使用方法が簡単
電動歯ブラシは、手で歯ブラシを動かす必要がありません。
自動で振動するので、当て方だけ気を付けていただければ、あとは順番にスライドするだけです。
力のない子どもやシニアの方でも、しっかりと汚れを取り除くことができます。
3.時間を短縮できて疲れない
歯磨きでキレイに汚れを落とすためには、1本あたり20回往復させるのが理想とされていて、1回あたり10分は必要といわれています。
電動歯ブラシを使用すれば、2～3分程度で全体をキレイに磨きあげます。
手をこまめに動かさなくていいので、手が疲れることもありません。
メリットだけでなくデメリットについても紹介します。
1.費用がかかる
歯ブラシは1本あたり100円ほどからありますが、電動歯ブラシは数千円から、高いものだと数万円するものもあります。
また、定期的に、ブラシ先端を替える必要があります。
機種によって、交換時期は異なりますが、効果を維持するためにも、正しいタイミングで買い替えましょう。
2.電池や電力が必要
充電して使用するタイプや、電池式など機種によって異なりますが、ランニングコストがかかります。
また、メンテナンスも大切です。
使用したあとは、しっかりと洗って乾燥させます。
ブラシだけでなく本体の汚れもキレイに落として、本体との継ぎ目にごみが溜まらないように気を付けましょう。
3.使い方を間違うと歯や歯ぐきを傷つける可能性がある
手で磨くよりも、清掃力が高い分、ブラシの当て方や使い方を間違うと、歯に過度の負担がかかる可能性があります。
歯ブラシみたいに動かしてしまうと、キレイに磨けないだけでなく、歯を傷つけます。
また、長時間使用すると、歯や歯ぐきに負担がかかることも。
また、歯磨き粉の選び方にも注意が必要です。
歯磨き粉を使用しなくても、キレイに汚れを落とせる電動歯ブラシもあります。
研磨剤や発泡剤が含まれている歯磨き粉は、避けた方がいいでしょう。
ひとまとめに電動歯ブラシといっても、いくつかの種類があり、価格帯もさまざまで、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。
電動歯ブラシには、大きくわけて3つの種類がありますので、お口の状態や目的に合わせて選びましょう。
1.振動ブラシ
ブラシが高速で振動しながら、汚れを取り除きます。
毛先が歯の表面に当たるように、軽く当てるのがポイントです。
左右反転や上下振動といった動きから、プラーク(歯垢)をたたいて浮かし、かき出すような動きをするものもあります。
2.音波ブラシ
音波ブラシは、音波振動によって振動歯ブラシと同様に機械的に汚れを落とします。
またヘッドが高速振動することで生じる水流や泡により、毛先が届いていない部分の汚れも除去できるとされています。
また、水流を起こして、歯と歯の間の汚れも取り除くことができるといわれています。
振動ブラシよりも、歯や歯ぐきに与える刺激が少ないので、負担を軽減させた歯磨きが可能です。
3.超音波ブラシ
超音波ブラシは、音波ブラシよりもさらに細かい音波を生じるため、音波ブラシでは破壊できない細菌のすみか（不溶性グルカン）を除去するとうたわれています。
一方で、超音波歯ブラシの振動は非常に細かく、ブラシの先がほとんど振動しないため，手用歯ブラシを使用する要領で超音波歯ブラシ自体を動かす必要があります。歯ぐきにかかる負担も少ないので、歯ぐきが炎症を起こしている方や傷がある方でも、安心してお使いいただけます。
電動歯ブラシは、年齢やライフスタイル、お口の状態に合わせて選びましょう。
また、ブラシの当て方を間違うと、適切な効果を得られませんので、歯科医院でアドバイスを受けると安心できます。
はら歯科クリニックでは、患者様お一人お一人に合わせて適切な歯ブラシをご提案します。
磨き方に関するご相談もお気軽にどうぞ。